大島地区ふれあい読書フェスタ

保育所のちびっ子ら交え親子読書グループの実演会も(大島地区ふれあい読書フェスタ)=11日、天城町

専門性を生かし読書普及を

 

事例発表、実演も

 

天城町で

 

 【徳之島】第16回大島地区ふれあい読書フェスタ(県図書館協会奄美支部主催)が11日、天城町防災センターあった。表彰や、学校・家庭・地域における読書普及活動の事例発表、親子読書グループの実演、専門家の講演などを通して同普及推進の手立てを考え合った。

 テーマは「世界に飛びたて!大島っ子。~伝記は過去から未来へのパスポート~」。同地区市町村の図書館(室)や保育・幼稚園、小中高、読書ボランティアグループなど関係者約70人が出席。県図書館協奄美支部の重村一人副支部長らあいさつに続き、優良読書会表彰と併せて「天城町多読賞」も表彰披露した。

 事例発表には、西阿木名小・中学校の竹山三春校長が「読書を楽しむ西阿木名っ子の取り組み」で発表。大人それぞれの立場、専門性を生かした読み聞かせや、緑陰読書、夏休み音読放送、読書感想画の展示、町内出身実業家の寄付基金で各学校に設置の「上原勇一郎文庫」の活用例など先進的な取り組みを紹介。

 保護者・家庭の立場から「本好きの子ども」に育てるには、①赤ちゃんの時から、子どもの近くに本がある(すぐに手に取ることができる)②テレビは見る時だけつける(つけたままにしない)③新聞は夜ゆっくりと読む(子どもたちも自然と隣で本を読むようになった)④絵本からのブックスタートが自然と本に親しむことになった(本がおもちゃ代わり)と提言した。

 実演では、同町立兼久小親子読書グループの豊村美香代さんが、町立保育所のちびっ子らを対象に「子どもといっしょにおはなし会」を紹介。引き続き県青年会館艸舎=そうしゃ=の池水聖子事務局長が演題「ふるさと再発見のための読書活動」で講演した。

 【表彰】▽優良読書会喜念親子読書会(伊仙町)▽職員功労者 村田乃利於さん(元龍郷町中央図書館図書室長)。

 【天城町多読賞】(昨年10月~今年9月)▽幼稚園・保育園 北部保育所▽小学校 西阿木名小三京分校▽中学校 西阿木名小・中学校。