ティーンズアートフェスティバルIN奄美

AMAMI子ども劇団が「ホノホシの竜」を熱演したティーンズアートフェスティバルIN奄美

自然の大切さ伝える

 

子ども劇団4人で熱演

 

 「ティーンズアートフェスティバルIN奄美」(奄美子ども劇場主催)が23日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。AMAMI子ども劇団の4人は創作劇「ホノホシの竜」の劇を演じ、奄美の自然の大切さを観客に訴えた。このほかにも子どもたち16人が出演し、シマ唄やダンス、ピアノ演奏などを披露し、日頃の練習の成果を発揮した。

 ティーンズアートフェスティバルは鹿児島県子ども劇場協議会が主催するイベント。2年に1度県内各地で開かれ、子ども劇団の団員たちが劇を披露するもの。

 AMAMI子ども劇団は、この日のために結成された劇団で、座長の蘇畑春斗君(14)を筆頭に、桑原諒君(12)、嘉納羽埜衣=さん(11)、蘇畑満奈香さん(9)の4人が在籍。プロの劇団員から指導を受け、夏頃からは休みの日ごとに練習に取り組んできたという。

 会場には約80人が訪れ、創作劇「ホノホシの竜」を観劇。自然破壊への批判、自然に対する賛美などがセリフに織り込まれた作品で、団員4人はそれぞれの役に入り込む熱演を見せた。

 主人公を演じた座長の蘇畑君は「大きな声を出して後ろの人にもセリフが聞こえるように頑張った。奄美の自然は皆で守らないと壊れてしまうということを、劇を通して伝えたかった」と語った。

 また朝日中2年で、嘉納さんの姉・羽乃香さん(14)は劇を見て「妹が1人2役で演じていて感心した。4人という少ない人数でも完成度は高く、奄美の自然の良さを感じられた」と話した。