知名町長選告示

1128知名町長選挙告示、山本氏陣営㊥

出陣式 今井氏陣営㊦

知名町長選で気勢をあげる3陣営(届け出順に上から栄氏、山本氏、今井氏)

3新人が立候補

 

三つ巴は40年ぶり 人口減少、地域振興で論戦

 

 任期満了に伴う知名町長選挙が28日告示され、前副町長の栄信一郎氏(61)、元会社役員の山本誠氏(60)、前知名中学校長の今井力夫氏(60)=いずれも新人、無所属、届け出順=が立候補した。12月3日に投開票される。人口減少や農業施策、ふるさと納税をいかす振興策などを争点に、40年ぶりとなる新人三つ巴の選挙戦がスタートした。

 栄氏は8月の記者会見で、勇退を表明した現職の平安正盛氏(71)の後継者として出馬する意向を表明。公約では、▽農業、漁業などの振興・活性化▽少子高齢化対策、福祉施策の充実▽教育文化の振興▽上水道の軟水化対策▽総合振興計画と効率的な行財政運営の推進―などを訴える。

 山本氏は、2月にUターンし8月に出馬表明。「行政改革と経済再生」を掲げ、30年以上の会社経営の経験から、公正で公平な町づくりや6次産業化の推進、ジェット機が離発着できる新空港の整備、行政情報の開示と職員の意識改革などを公約とし選挙戦に臨んでいる。

 今井氏は、3月末に知名中学校校長を定年退職し8月に出馬会見。「子や孫に誇れる町づくり」をスローガンに保育料軽減化や奨学金制度の充実、高齢者の買い物不安解消、質の高い医療福祉サービス、ふるさと納税を活用する経済活性化などを公約としている。

 5期継続した平安氏が勇退を表明し、20年ぶりに新リーダーを決める選挙戦。8月に3氏が出馬会見し、町長選は3新人による争いとなった。

 3氏ともに、町の中心市街地に後援会事務所を開設。ミニ集会などで支持拡大を図ってきた。町で初めてとなる公開討論会(7日)には山本氏と今井氏が出席し、栄氏は「語る会」を開き町民に対してそれぞれの政策を訴えた。

 平安氏が初当選した1997年の投票率は94・14%、その後は3回連続無投票。前回選挙(2013年)は86・83%。

 期日前投票が29日から12月2日まで。場所が中央公民館で、投票時間が午前8時半~午後8時。

 投票は12月3日午前7時から午後6時、町内5カ所の投票所であり、午後8時から中央公民館で即日開票され確定は同9時半ごろを見込んでいる。

 27日現在の選挙人名簿登録者数は5057人(男2550人、女2507人)。