金子衆院議員会見

18年度の奄美群島振興交付金などについて語る金子衆院議員(27日、奄美市名瀬)

「チャレンジ枠」活用期待

 

次期衆院選に意欲も

 

 自民党の金子万寿夫衆院議員=鹿児島2区=が27日、奄美市名瀬の事務所で会見を行った。先日閣議決定した2018年度予算案のうち、前年度当初とほぼ同額を確保した非公共の奄美群島振興交付金(24億円)について言及。同交付金事業で新設される見通しの「チャレンジ枠(仮称)」を活用した地域振興に期待し、「今後も交流人口の拡大が見込まれ、群島各島が新しい島の姿を築き上げていく挑戦の時期。世界自然遺産登録の効果を行き渡らせるため、各島・各市町村それぞれが新しい政策メニューを出していただきたい」などと語った。

 奄振交付金事業で、今回新たに設けた「チャレンジ枠」は、地域振興につながるような施策案を募集し、市町村の取り組みについての支援を見込む。

 金子議員は、来年夏頃を目指している、世界自然遺産登録に触れつつ「交流人口が拡大していくチャンスをどう島の活性につなげていくのかが重要。自然を体感してもらうことを入り口とし、各島の食、歴史的行事など伝統文化に触れあい、体感できる新しい観光スタイルを作り出してほしい」と呼びかけた。

 一つとして、民宿施設に泊まり、島唄やイザリ漁などのメニューを盛り込んだ滞在型観光を提案。「島の遊び、十五夜祭などの伝統的行事が各地域にある。そういったものに参加してもらうような体制ができれば。そういう中に新たに仕事が生まれ、U・Ⅰターンを呼び込むなどの相乗効果も生まれてくるのでは」「(チャレンジ枠は)意欲がある、実行力のある提案に対して支援するもの。各市町村新しい挑戦をしてほしい」と語った。

 18年度末に期限切れを迎える現行奄振法についても「来年の概算要求は延長を含む。来年末頃の予算編成をしっかり勝ち取りたい」。また、今後の数年間が奄美にとって重要な期間とし「大事な4・5年、時代を迎え、奄美から国政に出してもらっているので、責任を果たし、結果を出す意気込みで国政に向き合っている。次の選挙も戦っていく覚悟を持っている」などと話した。