男の手料理、地域の女性に

均等な盛り付けに苦戦する男性たち

名瀬小湊 ゆらおう会と同時開催

男性料理教室と高齢者が集まる小湊カフェ・ゆらおう会が26日、奄美市名瀬の小湊へき地保健福祉会館であった。6人の男性が参加し、同会に参加した女性たちを手作りの料理でもてなした。

男性料理教室は、奄美市高齢者福祉課が主催。1~3月まで3回開催してきた。11人が参加し、これまでにカレー、肉じゃが、豚汁などを作った。食生活改善員会員で、小湊地区民生委員でもある東郷はるみさん(67)や集落の女性を講師として包丁の扱い方や、味付けなどを学んだ。東郷さんは「未経験者が対象で、最初は断られていたが、回を重ねるごとに参加者の意欲は高まった」と話した。

一方、小湊カフェ・ゆらおう会は同集落の高齢者が介護予防のため、体操などを行う集まり。2015年9月から毎月開催しており、今年4月からは参加者の要望で月2回行われている。同会の参加者は女性しかいないため、男性にも周知し、交流を深めることを目的として今回は同時開催となった。

同日は午前9時半から調理開始。カレーと即席の漬物を作った。盛り付けが均等になるように講師が指導に入る場面もあったが、午前11時40分ごろには配膳まで無事終了。

正午ごろに同会の参加者約15人が到着。男性たちと同じテーブルについた。料理を口にした女性は口々に「おいしい」「カレーの辛さが丁度良い」などと料理をほめた。

料理教室に参加した東郷武さん(72)は「料理教室に参加するまではほとんど料理をしなかったが、今回は100点満点の仕上がり。協力して作ったので楽しくできた。今後は鶏飯などの難しい料理にも挑戦していきたい」と話した。

食事終了後には同会の活動として健康体操が行われ、料理をした男性も参加した。