晴れやかに大人の一歩

晴れやかに大人の一歩

新成人を祝い万歳三唱(笠利地区)

 

 

 

住用地区成人式
新しい門出を祝って来場者一同で乾杯(住用地区)

成人式龍郷町
新たな門出を祝った龍郷町の成人式

笠利ほとんどが大島紬着用

 

奄美市2地区、龍郷町で成人式

 

 新しい年が明け、奄美群島各地で成人式が行われており、3日、奄美大島の奄美市(2地区)と龍郷町でも開かれた。本場大島紬、振袖やスーツ姿で集まった新成人らは、故郷の旧友らと門出を喜び合い、式典に来賓した関係者や家族らの祝福を受けて、大人の自覚も胸に、晴れやかにその一歩を踏み出した。4日は、瀬戸内町、宇検村、大和村で開催される。

〈笠利地区〉
 笠利町の笠利農村環境改善センターであり、男女合わせて80人が成人の門出を迎えた。例年同様ほとんどの新成人が大島紬を着用し参列。新成人らは親族や地域住民らが見守る中、清々しい表情で晴れの舞台に臨んだ。

 朝山毅市長は式辞で「地域を愛する愛郷心と、お互いの絆を大切にする結の心を忘れずに、自分自身の夢に向かって大きく羽ばたいてほしい」と新成人を激励。続いて、師玉敏代奄美市議会議長、塩崎逸平笠利青年団連絡協議会会長もエールを送った。

 恒例の意見発表では、新成人4人が登壇。地域への思い、親族への感謝などを述べ、それぞれの歩む道へ向け、決意を示した。

 鹿児島大学に通う萩原千桜=ちさと=さんは「これまで地域の人にたくさん支えてもらった。大学卒業後は地域に戻って貢献したい」と笑顔で話した。

〈住用地区〉
 式典は住用町公民館で開催。朝山毅奄美市長の式辞に続き、同市議会師玉敏代議長は祝辞で「皆さんには何事にも代えがたい尊い未来がある。夢に向かって努力し、目標を持つことで人生を豊かに元気におう歌できる。転んでも何度でも立ち上がるという気力を持って歩んでほしい」などと激励した。

 出席成人者一人ずつが行う、恒例の茶話会(1分間スピーチ)では、親をはじめ友人や地域への感謝、これからの抱負などに対し、出席者たちから温かい拍手が送られた。

 祝福を受けて、18人の新成人を代表し、渡駿也さんが「社会の一員として向上心を持って前進していく覚悟。住用は国内でも有数の自然に恵まれ、世界に自慢できる場所。住用の地に生まれたことを誇りに、これからも心に刻んでいきたい」などと決意を語った。

〈龍郷町〉
 成人式は同町りゅうゆう館で行われた。艶やかな大島紬や振袖をまとった新成人67人は、家族や関係者らが見守る中、社会人としての新たな一歩を踏み出した。

 式辞で碇山和宏教育長は「同窓生、母校のつながりがこれからの人生で支えになる。絆を大切にしてほしい」とエール。続いて竹田泰典町長が「多くの人との出会いと一つ一つの積み重ねを大切に、それぞれの道に向かって大きく羽ばたいてほしい」と新成人を祝福した。

 新成人を代表し新島智哉さん(龍南)が「常に勇気と希望を持って高い理想を求め、努力を積み重ね明るい国民になります」と宣誓。続いく意見発表では新成人2人が心構えや決意を力強く述べた。

 この後式は、地元漫才コンビのワンジーがトークショーで花を添え、最後は万歳三唱で式を締めくくった。