伊仙町議選スタート

農繁期に火ぶたを切った伊仙町議選のポスター掲示板に見入る有権者=23日午前、同町内

少数激戦 定数14に17人立候補

 

28日投開票へ

 

 【徳之島】任期満了に伴う伊仙町議会議員選挙は23日告示され、定数14に対し、現職11人、元職1人、新人5人の計17人(共産1を除き無所属)が立候補。各候補の自宅や出身地区に設置した選挙事務所などに支持者を集めての出陣式で第一声を放ち、町内遊説をスタートさせた。5日間の選挙戦をはさみ28日に投票、町中央公民館で即日開票される。

 立候補届けの受け付けは午前8時半から町選挙管理委員会の会議室(役場)であり、予想の17陣営の本人や代理人が届け出た。届け出順をくじで決め〝選挙の七つ道具〟を手に各支持者が待つ出陣式会場へ。

 各候補の出身・在住地域別では町中部が8人、西部5人、東部4人。特に町中部の伊仙地区は7人による〝激戦区〟。農繁期真っただ中の選挙戦とあって表面上は穏やかだが、14議席入りを目指して前回選(2014年1月)より1人減で争う少数激戦もよう。

 選挙ポスターでは「あなたの声を町政に」や「農業こそが原点、農業振興」、「郷土に夢と活力」、「中学までの子ども医療費を無料に」などを主張。一方では町を二分する一騎打ち激戦となった先の同町長選(昨年10月)の派閥を対立軸に「公平・公正・平等。誠の伊仙町を次世代へ」などの訴えも。

 選挙カーを駆った初日のアピールはもっぱら候補者名の連呼が中心。農道にも分け入ってサトウキビやバレイショなど農作業中の有権者らにも懸命に手を振った。地縁・血縁票を基礎票に水面下で浮動票の獲得、上積みを目指す従来型の選挙戦に変わりはない。

 期日前投票は24日―27日(午前8時半~午後8時、町選管会議室)で。28日午前7時~午後6時まで町内8カ所で一斉に投票、午後8時から町中央公民館ホールで即日開票される。

 22日現在の選挙人名簿登録者数は5627人(男2862人、女2765人)。