市美展最優秀3作品決定

平芳子さんの作品「浜木綿随想Ⅰ」
竹田誠さんの作品「瞳」
安原憲昭さんの作品「臨黄山谷」
美術・平さん、写真・竹田さん、書道・安原さん
来月11日から展示会

 第38回奄美市美術展覧会(2018AMAMI市美展)の作品審査が24日に開かれ、一般の各部門で最優秀作品に当たる市美展賞が選出された。美術部門は奄美市笠利町の平芳子さん(70)、写真部門は同市名瀬の竹田誠さん(51)、書道部門は同市名瀬の安原憲昭さん(76)の作品が選出された。来月11~18日まで、奄美文化センター=同市名瀬=で展示が行われ、11日に表彰式がある。

 美術部門の市美展賞は、平さんの「浜木綿随想Ⅰ」が受賞。作品について審査員は「調和の取れた落ち着いた色調。構成もバランスが取れている作品。描写も力んでいなくて、描写力を生かしてさらっとしている」と評価する。

 写真部門では、牛の瞳をクローズアップした竹田さんの作品「瞳」を選出。審査員からは「撮れそうで撮れない作品だ。牛が澄んだ目をしていて、優しい感じで飼い主との絆を感じさせる。細部まで細々とした描写で、アップから全体に広がりを感じさせる作品で驚かされた」と高く評価。竹田さんは「自分が受賞していいものかと思った。牛の瞳と毛並みの質感を出すために、プリンターで設定を変え何度も印刷を繰り返した」と話した。

 書道部門は安原さんの作品「臨黄山谷」が受賞した。「知らせを聞いてびっくりした。夢に思えた」と安原さん。11回連続の応募で最高賞を獲得した。

 審査員は「行草書の作品で、自然な流れと爽快感や清涼感を感じさせる作品。大きな字と小さな字のバランスもよく取れている」と称賛。安原さんは「書道を16年続けてきたおかげ。作品を仕上げる上で文章や漢字一文字の意味を把握し理解する必要があるので、そこに注意を払って作品を書いた」と語った。

 一般、小学生、中学生の全3部門での出品数は1456点(1334人)。小中学生を除く一般からは美術85点、写真138点、書道57点が応募された(入賞・入選者名と作品は後日掲載)。

 期間中の作品展示は、午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。