プログラミングの世界体感

プログラミングに真剣な表情で取り組む朝日中生徒たち

朝日中、マイスタープロジェクト

 

IT技術の楽しさ理解深める

 

 厚生労働省の委託事業「目指せマイスタープロジェクト」の一環で、生徒がITマスターに知識やスキルを学ぶ「プログラミング体験教室」が23日、奄美市名瀬の朝日中学校(今村典盟校長、331人)のPC実習室で開かれた。授業は3日間3クラスで予定され、この日は2年1組40人が参加。生徒らはプログラミングの世界を体感し、IT技術の楽しさに理解を深めた。

 同事業は、将来のIT人材育成に向けた支援プログラムで、国認定で優れた情報技術技能を持つ「ITマスター」を派遣し講習を実施。講師には、同市のIT企業㈲アイ・タイムズのITマスター・原永秀浩さんら5人が指導に当たった。

 授業は、情報技術の基本を学ぶ講義「導入編」と、プログラミングの概念・構造を知る体験教室「実習編」の2部で構成。講師紹介の後、3時間にわたる講義がスタートした。

 導入編では、コンピューター社会の現状やプログラミングの基礎・役割などの説明があり、使用ソフトの操作方法も学んだ。原永さんは運動会のプログラムを例に「順番、雨天時など全てのシナリオを想定して」「指示が明快でないとプログラムは進まない」などプログラミングの特徴・コツを解説した。

 実習編では、「キャラクターを動かす」「図形を描く」など演習問題が出題。「失敗してもいろいろ試して楽しむことが大事」とアドバイス。生徒らは、パソコンで数値を入力し、指示を組み合わせて実行するなど、簡単なアニメーション制作に熱中した。

 榮千珠さんは「はじめは難しいと思ったが、プログラムが動いてよかった。すごく楽しいイメージが持てた」と喜び、原永さんは「プログラミングはすぐできるものではないが、これを機に興味や好奇心を持つなど少しでも理解が進めば」と話した。