県本格焼酎鑑評会

県本格焼酎鑑評会

鑑評会総裁の三反園知事から表彰状を受け取る徳田代表取締役(左)

 

奄美から14点入賞

 

「黒糖由来の甘くふくよかな香り」

 

 【鹿児島】2017酒造年度に県内で製造された焼酎の出来を審査する県本格焼酎鑑評会の表彰式が9日、鹿児島市の城山観光ホテルであった。奄美の黒糖焼酎は14点が優等入賞に選ばれた。

 鑑評会は焼酎の技術、品質の向上、新製品開発を促進するために、県酒造組合(濵田雄一郎会長)が毎年行っている。今年は102の製造場から出品された230点について、1月18日に熊本国税局、県工業技術センター、鹿児島大学の専門家6人が審査し、サツマイモ、米、麦、黒糖の部門ごとに審査し、入賞品を選出。20の製造場が総裁賞、69の製造場が会長賞に選ばれた。

 表彰式では、鑑評会総裁の三反園訓知事があいさつ。焼酎PRのために県庁1階に焼酎コーナーを設けることを予算で計上したことを明かし「皆さんと一緒に努力して、焼酎日本一の座を宮崎から奪い返しましょう」と檄を飛ばした。審査長を務めた熊本国税局鑑定官室の山根善治室長は各種ごとに評価を述べ、黒糖については「黒糖由来の甘くふくよかな香りと、口当たりの良いほのかな甘みを感じられるものが多数出品されていた」と評していた。

 黒糖の総裁賞受賞者を代表して表彰状を受け取った徳田酒造の徳田英輔代表取締役は以前「稲の露」でも受賞したことがあり「こんな短い期間でまた受賞できるとは」と喜ぶ。「より黒糖の香りが引き立つ焼酎造りを目指した。今後も多くの人に喜んでもらえる焼酎造りに励んでいきたい」と感想を話していた。

 黒糖焼酎の入賞銘柄、製造場、杜氏名は次の通り。(敬称略)

 奄美(有限会社亀澤酒造場)尚哲也▽奄美(天川酒造株式会社)三代和彦▽奄美(中村酒造株式会社)中村裕▽奄美(有限会社松永酒造場)花本省吾▽奄美(奄美酒類株式会社)元田武志▽里の曙(町田酒造株式会社)長谷場洋一郎▽じょうご(奄美大島酒造株式会社)安原淳一郎▽はなとり(徳田酒造株式会社)新里実佐樹▽俊寛(喜界島酒造株式会社)上園田慶蔵▽島のナポレオン(株式会社奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽長雲一番橋(有限会社山田酒造)山田隆博▽氣(株式会社西平本家)小畠康幸▽弥生(合資会社弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽うかれけんむん(株式会社奄美大島開運酒造)高妻淑三