伊仙町「島口使う日」

幅広い世代が出演した伊仙町「島口使う日」発表会=25日、同町ほーらい館

島口・島唄も世界遺産のうち
「島くとぅば川柳」表彰も

 【徳之島】伊仙町の第8回「島口使う日(しまぐちつこわーデー)」(町文化協会主催)の発表会が25日、同町ほーらい館であった。今年度新たに設けた「島くとぅば(言葉)川柳」コンクール最優秀児童生徒の表彰も交え、老若男女による島口・島唄・島口劇などの発表を通じ、文化遺産の保存・伝承の大切さを再認識し合った。

 奄美地域の方言の保存・伝承の一助に大島地区文化協会連絡協議会が定めた「方言の日」(2月18日)前後の日曜日に開催している。伊仙町は2016年12月議会で「シマグチの日」(同18日)と「同月間」(2月)の町条例も制定している。

 多くの観客を迎え、元気な面縄小5年生21人が、幼児番組でおなじみの楽曲「ちいさなカウボーイ」を島口歌詞にした「ぐにゃか牛もち」の合唱と、伝統芸能「ドンドン節」の歌踊りでオープニングを飾った。美山保文化協会長も島口で開会あいさつを述べ「島口も世界遺産。島口を守るためには島唄も歌うことが大事」とアピールした。

 「島くとぅば川柳」では、「入学ゆうぅえー ほうらぁすぃが ふぇーべーとねぃびーちゃーり(入学祝いはうれしいが早く寝たい)」(面縄小2年・守島ももさん)など最優秀賞の小中学生4人を表彰披露した。

 屋重成さんの島口語り「かわら」で舞台発表がスタート。徳之島福祉会の劇「むぃずぃらっかあ(面白い)学校」や民謡保存会の人生数え歌、阿権集落一行の「汗水節」など小学生から高齢者まで計9組・約70人が出演。伝統文化のわび・さびやユーモアを堪能し合った。