英・カレドニアンスカイ寄港

英・カレドニアンスカイ寄港

外国人観光客らは中・高校生とふれあいながら奄美の自然・文化を堪能した

奄美の自然や文化満喫
地元学生も交流

 英国の探検型クルーズ船「カレドニアンスカイ」(4200㌧)が26日、奄美市名瀬の名瀬港観光船バースに寄港した。この日は、同市の国際交流事業でアメリカ派遣経験のある中・高校生ら21人もサポーターとして同行。英・豪・米などから訪れた外国人観光客91人は、バスに乗り込み、奄美の自然や文化を満喫し、地元学生たちとの交流を楽しんだ。

 同船は、昨年3月の古仁屋港以来の寄港で、台湾を出発し石垣・那覇経由で来島。着岸後は三班に分かれて、龍郷町にある大島紬村や奄美自然観察の森を巡った。

 自然観察の森に到着した一行は、同観察の森・川畑力指導員をナビゲーターに、奄美のディープな自然を堪能。生い茂る植物を眺めながら小鳥のさえずりに耳を傾け、澄んだ空気の中、森林浴などを楽しんだ。

 一行は、川畑指導員の丁寧な解説に耳を傾けながら、奄美の自然の豊かさには驚きの表情も。野鳥ゾーンでは、全員声を押し殺しながら、天然記念物・ルリカケスを捜索。なかなか見つけられない外国人には、生徒らが指を差しながらサポートした。

 この後、生徒6人は船に戻った一行に、奄美の自然・文化の魅力を紹介するプレゼンテーションを実施。今後の来島客増加に向けて、自らが誇る奄美を懸命に伝えた。

 同ツアーに同行した、大島高校1年・森悠里さんは「聞き取りはできたが、しゃべる方が難しかった。でもみんなやさしくていい経験になった」と喜び、名瀬中学校1年・森杏里さんは「こういう機会は少ないので参加できてよかった。今後はもっと勉強し、しっかり説明できるように頑張りたい」と笑顔を見せた。

 この後同船は奄美を離れ、屋久島のほか、松山・神戸などを巡る予定となっている。