ハブ捕獲要請に対応

生きているハブを前に緊張気味の参加者たち

奄美署 対策講習会 配属の警官が参加

 奄美署は29日、地域住民からのハブ捕獲要請などに備える「ハブ対策講習会」を、奄美市名瀬の奄美観光ハブセンターで実施した。3月に奄美に配属された10人の警官が参加し、ハブの生態や安全な対処法などを学んだ。

 参加者はまず、ハブの生態に関する映像を視聴。同センターの本山栄隆さんが講師となり、安全な対処法や咬まれた際の毒吸出し器を用いた応急処置について講習を受けた。

 その後、実物のハブを使って捕獲棒で捕まえる訓練や、竹でたたいて気絶させる対処法を実習。県警交通機動隊から赤尾木駐在所に配属された内山雅博巡査部長(30)が、初めてとは思えない対応でハブを即座に捕獲し箱に移した。

 内山さんは、「初めての離島勤務。ハブの知識がほとんどなかったので、きょうの経験を生かして住民の要請に応えたい」と語った。

 同署によると、昨年通報を受け、実際に出動した事例は6件。地域を見回るパトカーには、ハブ捕獲用具一式を常備しているという。