第3回「春の苗もの市」

第3回「春の苗もの市」

家庭菜園・庭づくりなど苗類が今年も人気を集めた=3月31日、天城町農業センター

家庭菜園用など好評

 

天城町農業センター

 

 【徳之島】天城町第3回「春の苗もの市」(町農政課主催)が31日、同町農業センター(瀬滝、瀬川裕美所長)であった。育苗も手掛ける町内の8農家や同センター職員・研修生らが丹精を込めた野菜や草花、花木、果樹などの地場産苗をれん価で直販。町内外からの園芸ファンなどでにぎわい好評だった。

 農業が盛んな島でありながら、園芸品目の苗類の大半を島外産に依存しているのが現状のため、地場産苗類の供給推進による町内生産農家の育成が目的。農家をはじめ家庭菜園で自給野菜づくりを楽しむ一般住民にも毎年好評を得ている。

 今年の出展品目はナスやピーマン、トマト、キュウリ、トウガラシ、スイカ、トウガンなどの夏野菜関係を中心に、草花はニチニチソウ、ヒャクニチサソウ、マリーゴールドなど。ほかパッションフルーツなど果樹、ツツジなど花木と種類も多彩。午前10時の販売開始前からお目当ての優良苗を求める人々でにぎわった。

 同町平土野の自営業前田東三さん(75)は「初めて来て盛況ぶりにまず驚いた。平土野集落では昨年、有志5、6人でだれでも参加できる共同菜園(平土野わくわく農園)を設置。今年はピーマンやトマト、ニガウリ、パッションフルーツなどの苗を調達。町商工会・朝市への出荷も目指したい」とにっこり。

 町農業センターの瀬川所長は「まずは種から育てる農家を育成。苗を買った人はきちっとモノにして実らせて欲しい。知識技術は町農業塾などでも体得できます」。2018年度同町農業塾は5月14日に開講予定(町外受講も可)という。問い合わせは同農業センター(電話0997―85―2214)。