救助活動にドローン初活用

救助活動にドローン初活用

大島地区消防組合は行方不明者の捜索にドローンを活用した

おがみ山で行方不明者 自力下山、救急搬送
消防本部

 1日午後、奄美市名瀬のおがみ山をウォーキングしていた同市の男性(43)から大島地区消防組合消防本部に「おがみ山から小道に入り1時間ほど歩いたところで動けない状態にある」といった通報があり、警察・消防による捜索が行われた。男性は同日午後5時半ごろに同市名瀬真名津町に自力で下山し、同市内の病院に救急搬送され、軽傷だったという。

 通報があったのは同日午後3時28分ごろ。男性の知人によると、本人から連絡を受けた同知人が警察に通報し、消防には男性から通報をしたという。「慎重派なので、遊歩道から外れるようなことは普段はしない」と同知人。また、男性は前日に同僚などに、この日おがみ山に行くことを伝えていたという。

 捜索は警察、消防職員・団員50人以上によって行われた。消防はドローン(小型無人機)も活用し、空からの捜索のほか、ドローンを確認したら連絡をするよう男性に呼びかけるなどし、場所の特定を務めた。捜索は1時間以上続けられたが、男性が自力で下山したとの連絡を受け、午後5時半ごろに終了した。

 同組合消防本部によると、ドローンは2014年6月に同組合に寄贈されたもの。管内では過去に火災現場などでのドローンを使用した調査などを行った事例はあるが、救助活動での活用は今回が初めてという。