喜界島そら豆収穫体験

喜界島の伝統野菜「島そら豆」の収穫体験イベントが開かれた(1日、同町荒木)=提供写真=


一般的なそら豆との比較、喜界島の「島そら豆」(右)の方が小ぶり=提供写真=

伝統的食文化復活も目指す
「グルテンフリー醤油」を醸造

 喜界島の在来野菜「島そら豆」を知ってもらおうと、喜界町アンテナショップ事業推進協議会(会長・川島健勇町長)は1日、同町荒木の畑で、「迷路で島そら豆収穫体験IN喜界島」を開催した。親子連れなど約50人の参加者は、緑色に色づき、空に向かうように実をつけたそら豆を楽しく摘み取った。

 伝統野菜「島そら豆」のことを島内在住者らにも広く知ってもらおうと企画。昨年から行われている同イベントは、地元の生産農家の協力も得て、2回目の開催。参加者らは、会場となった生産者の畑を歩き回り、そら豆を収穫していった。

 イベントは同協議会、生産者、町農産物加工センターなどが協力してつくる「島そら豆プロジェクト」の一環。同プロジェクトでは、島そら豆を使った昔の食文化の復活も目指し、これまで加工品開発なども進めてきた。

 県内の新しい特産品を掘り起こす「2016かごしまの新特産品コンクール」で、そら豆で作った醤油「喜界島のそら豆しょうゆ」は奨励賞を受賞。また、島産の塩を材料に加えた、グルテンフリーの醤油シリーズの商品開発を進めており、現在商品化に向けて醸造中だという。

 「『昔は野菜として食べるだけでなく、みそなどの加工にも使っていた』と年配の人から聞く。江戸時代から親しまれていたとされる伝統野菜。食べる習慣もなくなっているので、野菜のことを知ってもらうことから」。アンテナショップ担当の輝政和主査は、同プロジェクトに特別な思いを持つ。

 新しい醤油の完成に期待も込めながら、輝主査は「濃厚な味わいが喜界島そら豆の大きな魅力。喜界島でしか作れないこの野菜を次世代に残していきたい。特産品の開発も進め、新たな産業を興すことにもつながれば」と抱負を語った。