センダンの花咲き誇る

西古見の海岸線で咲き誇るセンダンの花(西康範さんが撮影)

瀬戸内町西古見 周りにさわやかな香り

 瀬戸内町西古見の海岸線で咲き誇る「センダン」の花をこのほど、奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。島内各地でセンダンの花が見られるが、奄美大島最西端の西古見集落に至る県道の海岸線では、センダンの花のさわやかな香りが周辺に漂っている。

 『琉球弧野山の花』(片野田逸朗さん写真と文)によると、センダンは本州(西南部以西)以南に分布する海岸近くに生える落葉高木。樹皮は黒褐色で深裂する。花は帯紫色で芳香のある花を多数つける。果実は楕円形で、長さ1・5㌢~2㌢ほどで黄熟する。

 材は軟質で加工しやすく、耐蟻性が強い。また、果肉や葉には有毒物質が含まれ、害虫駆除などに利用されてきた。

 西さんによると、現地では山の中腹から海岸まで斜面一面に咲いているセンダンが見られるとし、「今年はいろんな植物の花が咲くのが早い。センダンは例年に比べて、20日ほど早い開花だった」と話した。