南栄糖業操業終了

南栄糖業操業終了

2017~18年期の操業終了を迎えた南栄糖業=25日、和泊町=

基準糖度超える
生産量、計画上回る8万4973㌧

 【沖永良部】南栄糖業(株)(芋高宗栄社長)は25日、2017~18年期の製糖を終了した。今期生産量は、当初計画より約2千㌧上回る8万4973㌧(前期9万6499㌧)で、平均糖度は13・58度(前期15・02度)となった。

 操業日数は昨年12月10日の開始から124日間。ハーベスターでの収穫率は、96・6%(8万2091㌧)。栽培面積は現在集計中で、操業開始時点では1660㌶(和泊町743㌶、知名町916㌶)、単収は5㌧ほどを見込んでいる。

 今期は、干ばつや台風の影響で製糖開始時期から糖度の低さが懸念されていた。12月、1月の段階で平均糖度は11度台で、3月に入ってようやく基準糖度(13・1~14・3度)内にまで数値が上がった。

 操業最終日の25日は、前日まで雨が降っていたため操業時間を遅らせて対応した。圧搾終了は同日午後11時45分だった。

 沖永良部サトウキビ生産対策本部は「基準糖度に入って安心した。ハーベスターでの収穫が増えた分、雨で稼働できない日も増えてしまった。3月になって糖度が上がったのは、製糖時期の雨でキビが回復したのかもしれない」と話した。