「よるのびじゅつかん」オープン

「今後は少しずつ数を増やし、展示を充実させたい」と話す星村さん

豊かな才能、目を向けて
末広市場 絵やアート作品展示

 障がい者の児童・生徒の絵やアート作品を展示する「よるのびじゅつかん」(みらいあるプロジェクト実行委員会主催、園田明代表)が15日、奄美市名瀬の末広市場でオープンした。担当者は「アイデアある作品が多くそろった。ぜひ気軽に足を運び、豊かな才能に目を向けてほしい」と呼びかけた。

 同委員会は、「そこに『みらい』が『ある』」を合言葉に、障がいのあるなしに関わらず、子どもの場づくり・支援を目的に活動。これまで子ども食堂やスポーツ教室、学習教室など、子どもたちの未来創造・可能性の発掘に向けて取り組んできた。

 作品展は同プロジェクト福祉分野の一環で、今回は、県立大島養護学校(龍郷町)の児童・生徒の作品17点を展示。水彩画やクラフト作品を収めた写真、ビーズアートなど、子どもたちの感性豊かな作品がずらりと並んでいる。

 同委員会・星村文乃さんは「障がい者の作品発表の場は非常に少ない。障がい者も、ほかの子どもと同じように創作活動を行い、新たな作品の発信拠点として定着させたい」と話し、続けて「多くの人に足を運んでもらうことで、末広市場の活性化にもつながる。地域に開かれた場所になれば」と期待を寄せた。

 作品展は、午後5時~同7時にライトアップし、通路からガラス越しに作品が鑑賞できる。今後は、30点前後まで数を増やし、入れ替えを行いながら年間を通して常設展示を行う。

 問い合わせ・作品展示希望者は、同委員会(担当・星村さん)電話090―3601―1804まで。