瀬戸内町 こども自然遺産講座開講

アマミノクロウサギのはく製に興味津々の子どもたち

「何ができるか考えよう」

 瀬戸内町教委社会教育課世界自然遺産せとうち町推進室は19日、同町立図書館・郷土館で2018年度「こども世界自然遺産博士講座」を開講した。町内の小・中学生21人が参加。初回は奄美・沖縄地域が登録候補地となっている世界自然遺産とハブの生態について学んだ。

 自然や動植物にふれあうことで、子どもの自然保護の意識を高め、世界自然遺産への興味を促す狙い。町内の小学校4年~中学生が対象。

 この日は、奄美野生生物保護センター自然保護官補佐の高橋周作さんが「世界自然遺産って何だろう?」を講演。遺産登録を目指す意味や課題や取り組みについて、クイズを交えながらわかりやすく解説したほか、アマミノクロウサギのはく製を用意。受講した子どもたちは興味深く、さわった。

 高橋さんは、奄美大島島内に多くの希少動物が生息している環境を挙げ、維持することの大切さを強調。「奄美にしかない動物や植物を失わないためにはどうすればいいか、何ができるか、講座を通して考えてください」との呼びかけに、子どもたちは真剣な表情で聞き入った。

 そのほか東京大学医科学研究所の服部正策農学博士による「ハブについて知ろう!」の講義もあった。

 阿木名小4年の玉利康惺=こうせい=くんは「動物が好きなので、知らないことをもっと勉強したい」と話した。

 講座は計8回。登山やバードウォッチ体験、海の生き物などを学ぶ。最終日は認定試験がある。