「恵みの雨」つき豊作祈願

「恵みの雨」つき豊作祈願

「恵みの大雨」をついてあった豊年祭パレード=20日、天城町松原上区

天城町松原上区 豊年祭で熱気

 【徳之島】天城町の松原上区集落(泰良勲区長、151世帯・約308人)で20日、恒例の豊年祭があった。「恵み雨」の大雨をついて、青年団や子どもみこし連、女性陣の踊り連のパレードが集落内を練り歩き、農作物の豊作を祈願し合うなど交流した。

 同豊年祭は、伝統の「浜下=う=り」や「合同敬老会」とともに住民の絆をも深め合う集落を挙げた3大行事の一つ。この日は梅雨前線の影響で断続的な大雨に見舞われた。「梅雨入り後も雨が少ない。恵みの雨だ」など声にも支えられ午後1時、激しい雨をついて同集落公民館を出発した。

 例年の周回ルートの変更・短縮は余儀なくされたが、青年みこしを先頭に子ども会や保護者らの子どもみこしが目抜き通りを勇壮に練り歩いた。各班の要所では女性陣が踊りの輪も広げ、住民たちからは一行に飲み物や手料理も振る舞われた。

 泰良区長(69)は「今期は台風塩害でサトウキビの糖度が低迷、バレイショは価格が暴落。来期はこの雨で豊作になるよう祈願。祭りを通じ、住民の親睦融和も大切にしたい」とにっこり。夜は、集落総会などに続き豊年祈願祝賀会で盛り上がった。