明治150年記念式典

明治150年記念式典

式典の締めくくりに、公開ディスカッションに参加した高校生6人と三反園知事が、未来へつなぐ希望の光を掲げた

先人の志を未来に
約3千人参加 森さん(大島高)も決意の言葉

 【鹿児島】元号が明治と改まってから今年で150年に当たることから県主催の明治150年記念式典が25日、鹿児島市の県体育館であった。式典には秋篠宮ご夫妻も出席し、県内の小中高生ら約3000人が参加した。

 式典では三反園訓知事が「偉大な先人に習い、高い志を持って挑戦し続けることが大事」とあいさつ。秋篠宮様は「明治150年を1つの契機として、日本の近代がどのような時代であったかを学ぶ機会にすることも大切」とお言葉を述べた。締めくくりに県内の小中高生6人が「県民決意の言葉」を述べ、大島高校2年生の森悠里さんも決意の言葉を「他の人も尊重し、新しい時代を作っていきたい」と語った。

 幕末の薩摩藩英国留学生をテーマにした公開ディスカッションもあり、加治佐匠真さん(加治木)、秋丸昌也さん(樟南)、本村瑛介さん(志學館)、岡本葵さん(鶴丸)、上戸智香さん(甲南)、中村響さん(修学館)、留学生と同年代に当たる高校生3年生6人が壇上で討論した。

 中村さんは尊敬する留学生の1人に五代友厚を挙げ「国禁を犯してまで英国に渡った先見の明と行動力に感銘を受けた」と話した。岡本さんは留学生の通訳として活躍した寺島宗則の語学力に着目。「将来は自分も外交官など国際的な仕事に取り組んでみたい」と夢を語った。本村さんは、初代文部大臣になった森有礼を挙げ、教育制度の確立が日本の近代化に大きく貢献したことなどを紹介していた。