若者の定住を促す集い

学校法人日章学園奄美看護福祉専門学校主催の「若者の定住を促す集い」が開かれ、在校生による学科紹介などが行われた

スペシャリスト養成の役割再確認
看護福祉専門学校

 学校法人日章学園奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)は28日夜、奄美市名瀬のホテルで「若者の定住を促す集い」を開いた。同市関係者、島内高校の進路担当職員など48人が出席。少子化も背景に、入学者が減少傾向にあるなか、地域に根差した学校行事などによる住民らとの深い交流や群島内各地で多くの卒業生が活躍していることなど同校の果たす役割を改めて確認し、入学者の確保、若者世代の定住化などに向けて意見交換した。

 同学校は、1995年に開学(看護学科、社会福祉学科を設置)。その後も、調理師養成学科など新設学科を含め各分野のスペシャリストを養成する専門学校として歩んできた。

 集いにあたり、日章学園鹿児島教育事務所・宝富元所長は、近年減少傾向にある入学者の状況、2学科について来年度から入学募集を停止する経緯などを説明。また、入学者の進路決定において学校担任の影響が大きいことも踏まえ「学校が奄美市に設置できた経緯なども伝えてほしい。今後もアイデアをいただきたい」などとあいさつした。

 来賓の朝山毅奄美市長(代読)、森園守県大島教育事務所所長、大島郡医師会朝沼榎副会長らがあいさつ。約700人の卒業生が、群島内各地で活躍していることなどを称え、引き続き同校の人材育成、群島内の若者世代の定住確保に貢献する役割に期待を込めた。

 このほか、子ども介護福祉学科、看護学科に通う在校生による学科紹介もあり、取得を目指せる資格、県内の介護施設での就職で返金が免除される奨学金制度、給付金を受けられる支援制度など同校で学ぶことのメリットなど学校をPRした。