大島地区図書館連絡会議

大島地区図書館連絡会議

大島地区図書館連絡会議には各市町村図書館や公民館など約30人が出席した

中高生の利用者減など課題
一層の運営充実へ意見交換

群島内図書館の一層の充実と活性化を図るための「2018年度大島地区図書館連絡会議」(県立奄美図書館主催)が31日、奄美市名瀬の同図書館で開かれた。この日は、各市町村図書館や公民館、同職員や民間有識者など約30人が出席。各館、図書館運営の向上を目指して意見を交換し、一層の連携に向けて情報の共有を図った。

会では同館・有村真由美館長が「これから観光客の増加が予想される。島民の皆さんがこれまで以上に奄美を理解し情報発信をしていくためには図書館の役割が極めて重要になる」とあいさつ。同館からは前年度の利用者数や貸出文庫の配本状況、新年度の運営方針や事業計画などが報告があり、近年増加する調査相談業務の充実などが目標として掲げられた。

研究討議では、各館が運営上の成果や課題を発表し、今年度の主催事業を踏まえて意見を交換。「中高生の利用者減少」「児童向け郷土資料の充実」などが課題として挙がり、利用者増加に向けては「大人に対するお話会にも注力する方向になる」「高齢者に向けた音読講座を取り入れてはどうか」などの提案も出された。

最後は民間有識者から「県も市町村も遠慮のない関係構築を」「長期滞在目指して積極的なボランティアへの声掛けを」などの提言も。各館「奄美から読書の風を吹かそう」を合言葉に、交流促進や連携強化なども申し合わせた。

また、この日の午前中には、18年度県図書館協会奄美支部総会も行われ、18年度事業計画や役員改選など4議案を承認。新支部長に瀬戸内町立図書館館長・重村一人氏が就任した。