大島北高男子バレーボール部1年部員加入で再始動

大島北高男子バレーボール部1年部員加入で再始動

里主将を先頭にコート内のランニングで、士気を高める部員ら

公式戦出場可能な部員数となり、指導環境も整った。秋頃の大会出場を目指している大島北高男子バレーボール部

 

「勝利で恩返しを」
秋頃の初戦向け地域も期待 

 県立大島北高校=奄美市笠利町=の男子バレーボール部はこのほど、数年ぶりに公式戦に出場可能な体制が整い、秋頃の大会参戦を目指して、チーム強化を進めている。地元の赤木名中学校卒業の1年生メンバーらの加入がチーム結成につながった。地域の応援も受け、「勝利で恩返しを」と意気込んでいる。

 関係者によると、部員不足が続き、5~6年ほどは、単独チームを組めなかったという。今年、赤木名中卒の新入生メンバーが入部し、一気に好転。昨年大島北高に赴任した、秋丸智子教諭(30)が部顧問に就任。さらに、同校事務職員で、喜界島高校で指導経験がある吉行秀和さん(59)がサポート役を務めるなど、チーム強化のための環境も整った。

 唯一の2年生で主将の里昂弥さんは、1年間は他の部で活動。「1年生の(バレー部への)入部を楽しみにしていた」(里主将)。高校時代、県内強豪校でプレーしてきた秋丸顧問。大島北高男子バレー部への指導期間は短くも、「技術的にはまだまだだが、伸びしろを感じる。基礎から教えている。吸収は早い方だ」とチームの印象を語る。

 「素直なメンバーが揃っている」ことにも注目する。「校外のランニングコースを走りながら、ごみ拾いなども楽しみながらやっているようだ」。

 チーム指導にあたり、サポート役の吉行さんの存在も大きい。喜界島在住時に、一般でプレー。また、喜界高校では、男女それぞれのバレーボール部での指導歴もある。「(大島北高男子バレー部は)5年前、6年前も3人しか部員がいない状態だった。復活できたことはうれしい」と歓迎。「精神面の強化もしているが、良い雰囲気のもとチーム強化が進んでいる。奄美ナンバー1のチームになれば」と期待している

 結成間もないチームは、「もう一度基礎から学びたい」との部員の希望もあり、6月の大会出場を見送った。秋頃の地区大会を初戦に見込むという。秋丸顧問は、「夏までにどれだけ力をつけられるか。出来たばかりのチーム。どこと当たっても、チャレンジャーの立場で思いっきり楽しんでほしい。地域の人も活動を喜んでくれている。恩返しになれば」と語った。

部員一言

主将・里昂弥(2年)「もう一度基礎から。大会では自分たちのプレーをして、まずは1勝を挙げたい」

原永颯紀=さつき=(1年)「中学の時と同じメンバーでプレーできうれしい。コンビプレーなどの練習も積み、上達していきたい」

本田秀太郎(同)「久しぶりの北高バレー部の活動。校内の『あいさつ運動』とかも徹底してやっている。もっと北高の良いところをアピールしたい」

荒垣光佑(同)「先生方の協力もあり、部として再開できたことに感謝。期待されていると思うので、結果はもちろん、地域を明るくしたい」

竹田荘汰(同)「昔から一緒にやってきたメンバーでやれていることがうれしい。絆もある。つなぐバレーで勝てるようがんばりたい」

前田蓮(同)「みんなで北高を盛り上げたい。県大会で上位に入りたい。サーブカットなど基本からしっかりつなぐバレーを」

植田蒼生=うえたあおい=(同)「セッターとして成長したい。大会ではチームの力を出し切り、県大会上位も狙いたい」
     (敬称略)