地域の素材や味に親しむ

地域の素材や味に親しむ

崎原小・体験留学生らみんなで力を合わせて郷土料理を作った

体験留学生と力合わせ、郷土料理に挑戦
崎原小

 

 奄美市名瀬の崎原小学校(久野博幸校長、11人)は11日、この日から同校での留学をスタートさせたふるさと体験留学生と一緒に地域料理を作る「郷土料理実習」を同校家庭科室で行った。留学生は、奄美小・名瀬小・小宿小・伊津部小から児童20人が参加し、崎原小児童と力合わせて郷土料理に挑戦。地域住民に作り方を教わりながら、地域の素材や味に親しんだ。

 この日は、崎原在住の元料理人・柿本文夫さん・チカ子さん夫妻が講師を務め、調理方法などをレクチャー。メニューは、地域で親しまれる「ツワブキの佃煮」と「麦もち」の二品にチャレンジした。

 佃煮づくりでは、あらかじめ柿本さんが地元で採り、下ごしらえをほどこしたツワブキを使って児童が調理。水からゆでながら、調味料を加え煮詰めるなど、一連の作業を体験した。

 麦もちづくりでは、鍋で固まり始めたはったい粉を、みんなが交代で力を合わせてかき混ぜた。普段は扱い慣れない大きなしゃもじを手に、時には軽やかに時には力一杯、水分がなくなるまで根気よく作業を続けた。

 最後は、柿本さん手作りの飾りで、お皿にきれいに盛り付け。児童らは「美味しい」「ツワブキが柔らかくなっている」など声を上げながら、地域の味に舌鼓を打った。

 崎原小6年・濵畑良源くんは「佃煮も上手にできた。大勢で作るといつもと違っておいしく感じた」と喜び、名瀬小6年・五十嵐美緒さんは「佃煮は初めて食べたけど思ったよりおいしかった。新しい体験ができて楽しかった」と笑顔で話した。