シマ唄の響きや音で癒し

シマ唄の世界を展開した、左から徳山大和さん、牧岡奈美さん、松崎泰子さん、松崎博文さん


シマ唄慰問団の懐かしの響きや音に、聴き入る施設の関係者や近隣からの人たち

 

横浜戸塚区の施設 牧岡さんら4人慰問

 【東京】奄美出身の唄者・牧岡奈美さん、徳原大和さんらがこのほど、横浜戸塚区の老人福祉センターに慰問して、利用者などにシマ唄を熱演した。会場には施設の関係者や近隣地域から約120人が駆け付け、「慰問団」が展開するシマ唄の世界、その響きや音に酔いしれ、癒やされていた。

 シマ唄が披露されたのは、「老人福祉センター・ディサービスセンター横浜市戸塚柏桜荘」(安田茂所長)。同施設を運営する社会福祉法人・朋光会が主催する「あしなが音楽祭」の一環として開催された。

 音楽祭は近隣の人たちや世代を超えての交流、健康の増進や教養の向上などを目的にしたもの。これまでにゴスペル、ディキシーランジャズ、津軽三味線&民謡ライブなどを行ってきた。

 会場に現れたのは、牧岡さん、徳原さんのほか、松崎博文さん、松崎泰子さんの4人。朝花節、よいすら節、さらには、島のブルースなど約10曲を披露した。

 戸塚区に在住する奄美出身者も数人訪れ、「唄も方言も懐かしかった」「また見に来たい」などの声が上がっていた。頬を濡らしながら、名残惜しそうに帰宅する人もいて感動のライブとなった。

 牧岡さんは「シマ唄を初めて聴かれる方もいましたが、にぎやかな唄では、踊ってくれたり皆さんの笑顔が見られてとても楽しかった」と満足そうに振り返った。安田所長によると、同施設で奄美のシマ唄は、「2年ほど前に松崎夫妻が唄っているが4人での出演は初めて」とか。「皆さんのおかげで大盛況に終わりました。また機会がありましたらお願いしたい」と安田所長は、しみじみ語っていた。