奄美産にこだわりの店登場

奄美大島ショップのコーナーを前に笑顔の牧岡奈美さんと、元雅亮さん

大島紬を前にシマ唄を披露する牧岡奈美さん=6月2日

吉祥寺東急百貨店に「AMAMIMAMA」

 【東京】奄美産・奄美での物づくりにこだわった、奄美大島発の注目ショップが吉祥寺の東急百貨店にこのほど登場。6月2日には喜界島出身の唄者・牧岡奈美さんによる島唄のミニライブを行われ、島の風が心地よく吹く中で、買い物客たちが奄美の品々に足を止めていた。現在もたくさんの人が訪れ、奄美からの恵みを求め、にぎわっている。

 「吉祥寺に奄美大島が『そのまんま』やってきます」とのキャッチコピーで、東急百貨店吉祥寺店3階の「武蔵野マルシェ」に5月31日にオープン。運営しているのは、上から読んでも、下から読んでも「AMAMIMAMA」(一般社団法人=代表理事・元雅亮さん)。

 「武蔵野マルシェ」は、全国の食や関連雑貨を扱い市場(マルシェ)のようなにぎわいを見せるフロア。その一角に奄美の30社が出店(当初の28から2社増加)している。大島紬をはじめ、黒糖製品、奄美の果実、黒糖焼酎、海産物や木工芸品、小物まで約250種類が30坪の店内に陳列されている。

 元さんは「箪笥=たんす=の肥やしとなっていた大島紬を再生した、奄美布のバッグなど奄美の文化を伝承していく大切さも伝えたい」と語った。開設期間は8月1日まで。「これだけ奄美の物がそろっているのは、おそらく東京では初めて。商品を週替わりで入れ替えながら、今までにない形で奄美を発信していますので、ぜひ一度足を運んでいただければ」と期待を込めている。来月は「豪華列車ななつ星」で提供されている、ドラゴンフルーツもお目見えする。開店時間は午前10時から午後8時まで。