奄美満喫ツアー17年度実績

奄美大島で挙式するカップルへの助成事業が人気を博した(資料写真)

人気「ウェディング助成」
奄美での記念日づくり効果

 奄美の知名度アップつながる取り組みを支援する「奄美満喫ツアー助成事業」。同事業を運営する実行委員会(会長・武下義広奄美市商工観光部長)はこのほど、2017年度実績をまとめた。旅行商品、バスツアーなど6支援事業の助成実績額は1786万1千円(前年度比820万円減)を計上。奄美大島島内での挙式費用などを助成する新規事業「ウェディング助成」にも人気が集まった。

 同ツアー助成事業は奄美大島島内の交流人口拡大を目的に、11年度から奄美市でスタートし、13年度までに島内の4町村が加入。自治体の負担金で各種助成制度を運営する。

 行政職員のアイデアで立ち上がった奄美群島外居住者が対象の「ウェディング支援」事業は昨年10月に申請を受付。挙式出席者の宿泊支援にも利用でき、半年間での実績は12組203人泊(約51万円)に上った。

 同会事務局の奄美市紬観光課によると、今年はすでに問い合わせがあるという。また昨年度は出身者以外の申請もあったことから「奄美での記念日づくり」として、その後の来島機会の創出など活用の広がりに期待感を示している。

 そのほか、旅行会社の旅行商品などを助成する「商品造成支援事業」は支払額約427万円。入込実績は7800人。団体旅行での貸切バス・ジャンボタクシー利用を支援する「バス等ツアー支援事業」は旅行商品での周遊バス申請などで支払額約238万円、申請43団体となった。

 また「イベント・コンベンション助成支援事業」は約426万円で、利用数33団体。「学生スポーツ・ゼミ合宿誘致助成事業」は約480万円、申請数33団体。「学校研修旅行誘致支援事業」は約161万円で、修学旅行を目的に関東、関西の9校が利用した。

 事務局は、17年(1~12月)の同島入込数が対前年比で1割伸び、47万人超だったことを踏まえ、18年度の事業申請・利用増を示唆。「入込増が伸びる余地はあるため、引き続きニーズに応じた事業展開を図りたい」(担当者)とした。