情感たっぷりに物語を朗読

情感たっぷりに物語を朗読

両アナの朗読に聞き入る佐仁小児童たち

いつもとは違う表情で朗読する岩﨑アナ(右)と森アナ

児童ら目輝かせ夢中で聞き入る
佐仁小でMBCの岩﨑・森アナ

 奄美市笠利町の佐仁小学校(古園伸一郎校長、10人)で29日、南日本放送(MBC)の岩﨑弘志アナウンサーと森万由子アナウンサーによる朗読イベント「MBCアナウンサー学校朗読会」が同校ふれあいホールで行われた。児童らは、情感たっぷりに朗読される物語を、目を輝かせ夢中で聞き入った。

 同会は、奄美の魅力を地域内外に伝える「MBCアナウンサー~ネリヤカナヤの世界~」の一環で、小規模校を対象に、朗読を通して読むこと、聞くことの楽しさを味わってもらうもの。岩﨑アナは「物語を通して奄美の豊かな自然や人の温かさを、もう一度感じてもらうことができれば」と話した。

 会が始まると、岩﨑アナは「本の楽しさを味わうには、いい声で読まなければならない」と、まずは声の出し方を全員で練習。息の吐き方や、言葉をやさしい響きにする「鼻濁音=びだくおん=」など、アナウンサー独自の発声・発音方法をレクチャー。児童たちは両アナの口の動きを真似ながら、大きく声を上げた。

 朗読会では、岩﨑アナがネリヤカナヤ創作童話コンクール作品「ヤドカリ兄弟の大冒険」を、森アナが今年3月まで同校に在籍した大窪りんさんの作文「わたし通ちょう」を、両アナの掛け合いで木村裕一・あべ弘士著「あらしの夜に」を披露。両アナは、普段の放送では見られない表情や言葉遣いで本や作文を朗読。絶妙の間で言葉と言葉をつなぎ、児童たちを物語の世界に引き込み、魅了した。

 6年・金城篤哉くんは「間の取り方や声の質、いろんなところがすごかった。本を読むときに生かしたい」と笑顔で喜んだ。