戸口郷友会・八月踊り練習

戸口郷友会・八月踊り練習

歌詞を見ながら唄合わせの練習


輪になり踊りの振り付けなど確認

若い人に唄と踊りを伝承
奄美まつりに連続出場、表彰も

 奄美市在住の戸口郷友会(久保芳雄会長、会員280世帯)は26日、同市名瀬の小俣町集会場で八月踊りの練習を行った。唄合わせや、輪になりチヂン(太鼓)など鳴らしながら「今の踊り」や「六調」などを時間まで練習に打ち込んだ。

 久保会長(69)によると、奄美まつりの出場目指して今年の練習は4月から開始。同会の八月踊り保存部の瀬戸口茂三郎部長(75)は「戸口の八月踊りは全14曲。唄がなかなかできないので、カセットテープの録音を紙面に起こして覚えている。若い人にも来てもらい、八月踊りを伝えていきたい」と伝承の難しさを話した。

 同会は1947年に発足。奄美まつりの八月踊りに73年から連続出場し、2013年に40回出場記念で表彰されたという。

 今年も出場目指して、毎月第2、第4火曜日に練習を実施。同会は奄美まつりの後の9月には、出身者が多い小俣町近辺の公園で八月踊りを龍郷町から応援を呼ばずに郷友会メンバーで行う。

 この日は郷友会会員が約30人参加。メンバーはまず「座=い=り唄」「しょうしられ」「今の踊り」の3曲を歌詞の説明を聞いて、チヂンのリズムに合わせ唄合わせの練習を行った。

 次いでテーブルの周りに輪になり、チヂンを持った歌い出しの人に続き歌い踊りの練習を実施した。徐々に節回しの速度が上がり、熱を帯びてきたところで「六調」が踊られた。

 武島一隆さん(56)は、30年ぐらい前から郷友会の練習に参加。「踊りはすぐ思い出せる。唄は練習が必要だがなかなか毎回練習には来られない。今後はできるだけ参加して練習したい」と話していた。