空、海全便が欠航

空、海全便が欠航

列をつくり変更手続きを行う利用客たち(奄美空港で)

台風7号影響

奄美空港 旅行客など予約切り替えで列

 台風7号接近の影響で2日、奄美は空の便、海の便全便が欠航となった。奄美市笠利町の奄美空港では、欠航便の予約切り替えなどのため旅行客たちが各社のカウンターを訪れていた。

 同空港ターミナルビルでは、発着する全ての便が欠航。出発日を変更する目的などで、午前中から利用客がチェックインカウンターに列を成して手続きする姿が見られた。

 風雨が強まる中、変更手続きを無事に済ませて家族などに電話する利用客も。台風に足止めされて予定変更になり、出発日までの過ごし方を話し合う姿がターミナルビル内の各所で確認された。

 JALの鹿児島便で戻る予定だった鹿児島市の川上憲紀さん(25)は、30日にあったいとこの結婚式に出席する目的で帰省。変更手続きは、母親が代理で実施。「日曜日が危ないと思っていて、月曜日を予約していたが欠航となり残念だった」と話した。3日は満席で4日の便に切り替えたという。

 JALの羽田空港からの直行便で奄美に来ていた神奈川県横須賀市在住の芝さん一家4人は、瀬戸内町で予定されていたシーカヤック大会に出場するなどの目的で先月28日から奄美入り。昨年に続き今年も同大会にエントリーしていた小学4年の奈紬=なつむ=さん(9)は、「大会に向け練習してきたのにショックだった。台風で家に帰る日が延びたのもショック。奄美に来て、加計呂麻島の海で泳いで魚がたくさん見られたことが良い思い出。これから鶏飯を食べに行く」などと話した。芝さんたちは空席がなく5日の便に変更手続きしたという。

 台風7号の接近により奄美群島内の交通機関に影響が出ている。空の便は2日午後5時現在、64便が欠航した。

 バスへの影響は、沖永良部バス企業団が運休、与論島の南陸運は午前中が運休して午後から通常運行となった。

 2日までにフェリー各社が発表した欠航便などは次の通り。

 【欠航】▽フェリー波之上=2日那覇港発上り▽フェリーあけぼの=4日那覇港発上り▽クイーンコーラル8=3日那覇港発上り▽フェリーあまみ=2日下り鹿児島発、3日上り平土野発

 【臨時便】▽フェリーあけぼの=3日鹿児島新港発下り、5日那覇港発上り