伊仙町内小中に教育助成(商品券)を贈って19年。同町商工スタンプ会の佐藤会長(左側)ら＝５日、同町教委で
商品券贈り19年
町内小中に教育助成
【徳之島】伊仙町商工スタンプ会(佐藤隆志会長、会員28店舗)では５日、今年も町教育委員会を通じ、町内の小・中学校計11校に「教育助成」の商品券（加盟店専用）を贈った。
同スタンプ会は、町商工会の小売業会員らを中心とした有志が１９８５(昭和60)年、消費者の町外流出防止や町外資本の大型店対策など自助対策で設立。加盟店での買い上げ額に応じてスタンプシールを発行し、一定の枚数に応じて本抽選券に交換。毎年１月初旬、各種景品が当たる抽選会と演芸の「新春お楽しみ抽選会」を開いて謝恩。今年で28回の伝統を守った。
一方で、町内小中「教育助成」の商品券は、規模縮小を余儀なくされつつもスタンプ会加盟店の協力で継続。それまでの他団体寄贈から、学校に切り替えて19年目という。
スタンプ会の佐藤会長や佐倉功一副会長(町商工会会長)らが町教委事務局を訪問。直章一郎教育長に各校一律１万円(計11万円分)の商品券と目録を託した。直教育長は「町教育予算で需用費(消耗品など)が少ない中、毎年ありがたい。各校に伝達、教育費に有効活用させたい」と感謝。
佐藤会長(62)は「町内商工業を取り巻く環境は年々厳しく(商品券も)減少しているが、子どもたちのために継続していきたい」と話していた。