先人の功績継承し発信

7大記念祭について活発な意見交換が行われた

7大記念祭・情報交換会
伝承する会

 奄美群島の日本復帰運動を伝承する会(西平功会長)は10日、奄美市名瀬の県立奄美図書館で「今年の7大記念祭情報交換会」を開いた。関係団体などからの出席者が、2018年の記念祭などに対する取り組みなど情報交換を行い、先人の功績を継承し情報発信する提言が出された。

 同会の花井恒三事務局長は7大記念祭を、①奄美群島日本復帰65周年②明治維新150年③大河ドラマ「西郷どん」④昇曙夢生誕140年・没後60年⑤田中一村生誕110年⑥泉芳朗没後60年⑦世界自然遺産登録推薦書再提出と提示した。花井事務局長は「昨年8月以来の情報交換会。次回は復帰70年の前年になる4年後を予定したい」と話した。

 西平会長が開会のあいさつ。事務局から資料説明の後に、各団体などの立場から意見交換した。

 楠田哲久さんは、配布資料の説明の後に「西郷どん」検定を紹介。検定問題の中の一つに、西郷隆盛研究家から注文がついたことが報告された。

 同会顧問の大津幸夫さんは日本復帰60周年記念行事のシンポジウムなどの資料を参加者に提示して、65周年4大行事(①奄美人大会の開催②丸田南里と黒糖自由売買運動シンポジウム開催③郷土史副読本『奄美の先人に学ぶ』発行④おがみ山復帰記念行事の継承発展)を提言した。

 奄美西郷塾の安田荘一郎さんは、活動方針を「学ぶ」から「伝える」にすると説明。「情報発信して、奄美発の西郷どんを知ってもらえれば」と語った。

 奄美市名瀬の岡登美江さんは、復帰運動などの語り部として活動。「子どもたちに残すために、奄美小の子どもたちに話をしている」とした。

 龍郷町の志塾・西郷塾から参加した伊勢勝義さんは、大河ドラマエキストラ出演を報告。「龍郷町はプロモーション実行委員会を立ち上げて取り組んでいる。現在8月の西郷菊次郎シンポジウムに向けて、竹田町長などと台湾宜蘭市を訪問した。龍郷集落に西郷公園も整備される」と話した。