与論町新庁舎住民説明会

公表された基本設計案による新庁舎外観イメージ図(与論町役場提供)

基本設計案を公表
事務室オープンフロア採用

【沖永良部】第5回与論町新庁舎建設計画に関する住民説明会(同町主催)が10日、同町地域福祉センターであり、庁舎建設事業の基本設計案が公表された。建設予定地は「旧町立診療所を中心とする一帯」に決定しており、今年11月の工事着工、来年11月末の新庁舎完成を予定している。

会には住民ら約60人が参加。基本設計案によると、新庁舎の構造は鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積は1996・25平方㍍。72時間対応の非常用発電機、1階入り口部分には閉庁時も運用可能な多目的ホールを整備。事務室はオープンフロアを採用し自然通風を確保した。庁舎裏側には鉄骨造平屋建ての車庫(延べ床面積131・46平方㍍)と木造平屋の書庫(延べ床面積288平方㍍)を配置した。

事業費について役場担当者から「庁舎本体の長寿命化や維持管理費の低減効果、機能性、必要最小限の倉庫・車庫の整備などを考慮し、設計・施行対象事業費を増額し事業を進めていきたい」との報告があった。

総事業費は当初の10億2100万円から設計・施行対象事業費2千万円を増額した10億4100万円を見込んでいる。財源は、庁舎建設基金(6億円)や公共施設等適正管理推進事業債などを活用する。

現庁舎は1967年建設。3階部分は81年に増築された。2014年2月に実施した庁舎耐震診断調査で、耐力が不足し構造上危険な状態との診断が出た。昨年5月から仮移転先の同町多目的屋内運動場や砂美地来館、防災センターなどに役場機能を移している。