若手意見交換会

「せとうち町若手意見交換会」では業種の垣根を超えて若手同士が、それぞれの立場からの意見を出し合った(提供写真)

世界自然遺産登録へ議論
3団体・行政参加で連携推進 瀬戸内町

 瀬戸内町建設業協会青年部は20日、同町商工会で同町商工会青年部、奄美せとうち観光協会、同町役場と第1回「せとうち町若手意見交換会」を開いた。同協会青年部が昨年11月に行った屋久島での研修報告をもとに、世界自然遺産登録に向け、連携を進めるべく議論を行った。

 同協会青年部は昨年11月に奄美大島の世界自然遺産登録を見据え、建設業協会への影響を確認する目的で屋久島を訪問。屋久島建設業協会青年部との意見交換を行うなどした。

 同協会の里山純高青年部長は屋久島での意見交換を経て、「建設業は地域にとっての主要産業。成長のためには様々な業界との連携が不可欠」と実感。他団体との連携を求め、同会の実施へと至った。

 意見交換会には20~30代を中心とした各団体の若手会員、町役場職員が参加。同協会青年部による研修報告、質疑応答があった後、屋久島の事例をもとに各参加者らは意見を出し合った。

 意見交換では「利益確保のため、具体的に動くべき」、「自分たちがマナーに関して理解しなければならない。子どもたちの教育に力を入れることが必要」といった、世界自然遺産登録に向け求められる姿勢などが意見としてあがった。また、このほかにも「互いにいがみ合うのではなく、互いに高めていける方向性を模索していくべき」、「互いに情報を共有しながら町の機運を高める方法を考えたい」などの団体の垣根を超えた連携を求める声もあった。

 里山青年部長は「環境・観光・経済活動が重なる部分を見つけ、プラスの発想で進める方が面白い。今後も他団体との交流を深め、責任世代として新しい可能性を追求したい」と語った。同部会は今後も他団体との定期的に意見交換会を計画している。