奄美図書館幅広い利用呼び掛け

夏休み初日も、県立図書館を訪れ、読書などをして過ごす利用者ら

読書、学習する児童も
奄美図書館 幅広い利用呼び掛け

 県内のほとんどの学校で、夏休みがスタートした21日、奄美群島各地は台風10号接近の影響で、暴風雨に見舞われた。悪天候により、室内で過ごすことを余儀なくされた人も多くいた模様。奄美市名瀬の県立奄美図書館には、午前中から児童とその保護者らが訪れ、一緒に読書を楽しんだり、学習する様子などが見られた。館内には中学生以上の生徒が利用できる学習室が設置されているほか、1階児童閲覧室には児童向けの本が並んでいて、「夏休みの自由研究の参考になる本も多くある」などと関係者が利用を呼び掛けている。

 夏休み初日の同日、奄美市内でも午前から強風が吹き、時々で横殴りの雨も降るなど荒れ模様の天気になったほか、大和村では児童らを対象に予定されていた、建設中の宮古崎トンネル内を見学するイベントが中止になった。

 そのようななか、同市名瀬の県立奄美図書館には児童やその保護者らが多く訪れ、1階の児童閲覧室では本を読んだり、学習するなどして時間を過ごす様子も見られた。同室には歴史、自然、科学など分野ごとに棚分けされた本が並ぶ。

 母親と来館していた且小陽菜さんは「自由研究の課題を探しに。歴史について調べてみたい。ゆったりした時間を過ごせた」と笑顔をのぞかせ、廣優里奈さんは「たまたま見つけた心理テストの本が面白かった。充実した時間になった」と話した。このほか、子どものために絵本を借りて帰る利用者の姿も見られた。

 館内には各展示コーナーをはじめ、4階には中学生以上が利用できる学習室なども設置されていて、図書館関係者は夏休み期間中の幅広い人たちの利用を呼び掛けている。