八月踊り伝承へ貢献

感謝状と記念品を手に喜ぶ関係者たち

円子ども育成会 全国子ども会連合会表彰伝達式

 子ども会やその活動の指導者・育成者の業績を称え表彰を行う、公益社団法人全国子ども会連合会の「表彰伝達式」が26日、龍郷町役場町長室で行われた。表彰は、地元で長年続けた八月踊りの伝承活動への貢献が評価された「円子ども育成会」が「指導者組織および育成組織部門」での受賞によるもの。参加した関係者や児童たちは、竹田泰典町長から感謝状と記念品が手渡され、笑顔で受け取った。

 同子ども会は、1970年に結成。育成会である文化財少年団は集落の大切な文化である八月踊りの伝承を目的に93年に発足させた。

 同会は、同地区の柿園幸太郎さんと圓山トシ子さんの二人の指導者を中心に継承活動を実施。毎月第3金曜日に、公民館で唄や踊りの練習を行い、活動を一時休止する16年までの22年に渡り続けてきた。

 感謝状を伝達した竹田町長は「長年に渡る活動に本当におめでとうと言いたい。同地区の伝承活動は非常にうまく行っている。お祝い申し上げる」と会の尽力に感謝を示し、柿園さんは「22年続けてきたことが評価された。子どもたちやPTA、地域住民みんなの協力のたまもの。素直に喜びたい」と言葉を述べた。

 この日は、円小学校の児童5人も伝達式に参加。5年の德重隆成くんは「今、八月踊りの唄は3曲唄える。今後も唄い続けて守りたい」と喜んだ。