天城町当部 第1回「あがりまた祭り」

ちびっ子らを楽しませたソーメン流しコーナーも=29日、天城町当部

交流人口でにぎわった「茶処・あがりまた」前広場

癒しの里に活気
交流人口でにぎわう

 【徳之島】天城町が昨年12月、奄美群島国立公園指定と世界自然遺産候補エリアに隣接した同町当部(とうべ)集落の空き民家を再活用して地元女性部(武田わか子代表)に運営委託した「茶処・あがりまた」前の広場で29日夕、第1回「あがりまた祭り」があった。兼久小児童や保護者らを招いた交流人口でにぎわい、〝限界集落〟のイメージを吹き飛ばす活気に包まれた。

 同町は、県の魅力ある観光地づくり事業(2014年度―16年度)で同集落名物の湧水池「東又泉(あがりまたいじゅん)」前広場をはじめ集落の信仰地「当部ビンジルガナシ」、オキナワウラジロガシ(板根)、旧日本軍の取水施設までの遊歩道などを整備した。

 「茶処・あがりまた」は16年度町単独事業「当部癒しの里・拠点庭園整備」として、「東又泉」に隣接した空き民家を町が借り上げて整備。集落女性部の有志たちが、大自然や歴史文化とのふれあい・癒しを求める来訪者たちに、地場産素材を使った手づくりのお菓子や料理を提供(営業時間は土日・祝日の午前10時―午後5時)。このほど利用者数3千人を達成した。

 かつて「陸の孤島」、少子高齢・過疎化で「限界集落」とさえ比ゆされた当部集落(約28戸・約60人)だったが、「茶処・あがりまた」を核に交流人口が増加。「あがりまた祭り」は、交流による地域づくりへの感謝の意も込めて町と集落で企画。住民たちが青竹を調達して用意した流しソーメンがちびっ子らに無料で振る舞われた。当部、瀬滝の両青年団員ら協力の綿菓子など屋台や、輪投げなどゲームコーナーでも楽しませた。

 同茶処の武田わか子代表(71)は「日ごろ静かな当部集落に、お昼時だけですが、にぎやかな時間ができたことに感謝。最終地点であり通り抜けができない当部を目的に訪れて癒され、2度、3度とリピーターになっていただいていることが一番うれしい。また来たくなる癒しの里を目指します」。

 夫で当部集落区長の武田久夫さん(72)も「最近は空き家が多くなって心配していたが、今年になって若い世代を含め2世帯増えた。交流人口増に加え、定住促進に公営住宅の建設にも期待したい」と話していた。