南国の海のレジャー満喫

初めてのSUPを楽しむ七ヶ宿小の須井さん(左)と田部さん(右)

宇検村と七ヶ宿町(宮城県)
児童たちが交流 目輝かせ大きな歓声

 宇検村は7日から、村内外で友好都市提携を結ぶ宮城県七ヶ宿町=しちかしゅくまち=との「宇検村・宮城県七ヶ宿町児童相互交流事業」を行っている。同町から小学6年児童6人と引率など6人合わせて12人が来村。同村の小学6年生も参加し、初めての奄美大島の海でのマリンレジャー体験を十分に堪能した。

 同町とは東北福祉大学の縁を契機とし、2013年から同町の「道の駅」の物産展に同村の産物を出品するなど交流がスタート。児童の相互交流は14年8月から始まり、今回で5回目となる。

 交流事業は自然環境や生活文化の異なる地域で、様々な体験活動を通して自然の素晴らしさにふれ、自分の住む場所との環境の違いを実体験し、広い視野と自然を愛し共生していこうとする心を育てる目的で実施。

 交流2日目となる8日、同村のタエン浜海水浴場でマリンレジャー体験活動が行われた。

児童たちはルリカケス、クロウサギ、アカヒゲの3班に分かれて、シュノーケリングやシーカヤック、バナナボート、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)などを体験した。

 海では海水浴以外の活動をしたことがないという七ヶ宿町の児童たちは、目を輝かせ大きな歓声を上げるなどしてマリンレジャー体験を満喫。海の透明度にも感動し、本土では見られない貝殻を探す児童もいた。

 七ヶ宿小6年の須井桃香さん(12)、田部なつみさん(11)はアカヒゲ班に班分けされ、最初にバナナボートとSUPを体験。「バナナボートは、スピードが出てこわかった。SUPは自分のペースで進むことができた」(須井さん)、「バナナボートがひっくり返った時に、海水を飲んでしょっぱかった。SUPは初めてで、難しかったが何とか立つことができた」(田部さん)と話した。

 同町の上級ジュニアリーダーの大滝ななみさん(18)は、宮城県内などの青少年活動に参加した経験はあるが本州以外での活動に初参加。「七ヶ宿の子どもたちが笑顔で元気に活動できるように、しっかりサポート役を務めたい」と語った。

 交流事業は10日までを予定。12月には同村の小学6年生たちが七ヶ宿町を訪れ雪山での活動を行い交流する。