5市町村合同イン・リーダー研修会

5市町村合同イン・リーダー研修会
KYT体験を行うイン・リーダー研修会の参加者たち
資質向上、交流も

 奄美市子ども会育成連合会などは8日から、同市住用町や宇検村で奄美大島5市町村合同イン・リーダー研修会を開いた。2日目から宇検村に活動拠点を移して、テント設営、海洋活動、ナンコ大会などが行われ、リーダーとしての資質向上と5市町村の参加者と交流に努めた。

 同研修会は、講義や体験活動を通して子ども会活動の中で必要とされるリーダーシップや危機回避能力を身に付け、子ども会活動の楽しさや喜びを感じリーダーとしての資質向上などが目的。奄美大島の5市町村合同で実施され、昨年は台風の影響で中止され今回2年ぶりに開催。研修会は小学5~中学3年が対象で、児童生徒37人が参加した。

 初日は住用公民館で開講式やリーダーの資質に関する講義などを実施。児童生徒たちは班別に分かれ夕方から奄美市地域女性団体連絡協議会住用支部の協力で、防災食の炊き出し体験を行った。

 2日目は、宇検村湯湾の総合運動公園弓道場に移動。宿泊用のテントを設営し、弓道場の中でKYT(危険予知トレーニング)を体験した。

 KYTでは、楽しく海水浴をしている場面のイラストに危険が予測される箇所などを記入。班ごとにまとめた意見は、班長などが前に出て発表した。

 最終日は郷土の先輩の講話や3日間のまとめ、閉講式などが実施され、解散となり参加者は各自の帰路についた。

 奄美市名瀬の崎原小6年の美佐滉仁=ひろひと=君(11)は、親の勧めで参加し3班の班長を担当。「リーダーは難しいなと思ったが、他の町村から来ている参加者と友達になれた」と話した。

 宇検村の田検中2年の藤大斗=ひろと=君(13)は、「リーダーの役割を学び、他の市町村の参加者と交流する目的で参加。初日から交流に努め、たくさんの友人をつくることができた」と振り返った。