豊年祭始まる

豊年祭始まる

振り出しで集落を練り歩く田検集落の住民たち

老若男女、祭りの活気
宇検村伝統行事

 集落の安全や農作物の五穀豊穣を祈願する宇検村の伝統行事・豊年祭が11日、久志、屋鈍の2集落を皮切りに始まり、12日は田検、部連、佐念、平田の4集落でも行われた。田検集落(安田晃典区長、70世帯)では午後3時ごろ、まわし姿の男衆による「振り出し」で幕開け。集落住民や出身者など多くの人出でにぎわい、老若男女が祭りの活気にあふれた。

 同集落のトネヤからスタートした振り出しは、青壮年団を先頭に男衆や子ども、婦人会など50人以上が列を成した。先導者の「ヨイヤーヨイヤー」の掛け声に、「ワイドーワイドー」と後ろが声を返し、豊年祭の行われる土俵まで、声を上げ踊りながらゆっくりと練り歩いた。

 今月10日に竣工を迎えた真新しい土俵では、前相撲に続き赤ん坊による土俵入り。2人の赤ん坊が力士に抱えられ、住民に新顔をお披露目。この後も、5集落6チームが参加した団体戦や個人戦、ちびっ子相撲が行われるなど、会場は土俵を中心に熱戦が繰り広げられ、会場は大いに盛り上がった。

 安田区長は「台風14号の影響を心配したが、無事晴天の中で開催できて良かった。今年は青壮年団や地元教職員の協力もあり、新しい土俵も披露することができた。今年一年、みんなが安全第一に健康に過ごしてほしい」と喜んだ。

 同村の豊年祭は、9月中旬のシバサシごろまで、各週末に集落ごとに開催される。