救命胴衣必ず着用を

救命胴衣必ず着用を

水上オートバイで係留中の船舶に近づき、ダイビング事業者にリーフレットを手渡し、海難防止思想の啓発に努めた

奄美海保 海上安全指導員と合同パト

 奄美海上保安部は18日、奄美市笠利町と龍郷町の海岸、海上で海上安全指導員とともに合同パトロールを実施した。遊泳者やマリンレジャー客に対し、リーフレットを配布するなどし、海難防止思想の普及、事故未然防止を図った。

 同パトロールは夏季安全推進期間(今月1~31日)の海の安全活動の一環として行われたもの。①事故救命策の確保(ライフジャケットの常時着用、携帯電話の携行、海上保安庁緊急電話118番の活用)②離岸流及び、シュノーケリングなど遊泳時の注意喚起③観光客への安全情報の提供―を重点項目としている。同保安部ではパトロールのほかに海上安全教室の開催や、海浜巡回、宿泊施設・レンタカー店などへの安全情報の提供なども行っている。

 この日は、奄美市笠利町の赤木名港に同保安部員5人と、海上安全指導員4人が集合。プレジャーボート1艇、水上オートバイ3艇に分乗し、約2時間かけてパトロールした。

 同市笠利町の赤木名海岸、崎原海岸、前肥田海岸と、龍郷町の倉崎海岸で遊泳客、マリンレジャー客らに声掛けを実施。ダイビングやシュノーケリングをするため沖合に係留している船舶にも水上オートバイで近づき、リーフレットを配布するなどした。

 同保安部によると、昨年1年間に奄美群島内で発生したマリンレジャー中の海の事故は13件(前年比5件増)。今年はすでに5件発生している(6日現在)。同保安部は「シュノーケリング中の事故も多い。救命胴衣を必ず着用し、基本的な使い方をしっかりと学んでから遊んでほしい」と呼び掛けている。