「全島一六調大会」

幅広い世代の14団体が出場して六調を踊った

「島ッチュの誇り、世界へ」
14団体の踊りに魅了

 サンシンとチヂンの音色に合わせて、思い思いに踊る奄美の伝統文化「六調」。子どもからベテランまで各部門で踊り手のパフォーマンスを競う「全島一 六調大会」(渡酒造㈱主催)が18日、奄美市名瀬の宴集会施設であった。14団体約120人が出場。それぞれの踊り手が持ち味を披露して来場者を魅了した。

 シマッチュの誇りである「六調」を世界に向けて発信するきっかけにしようと初めて企画。奄美在住者を年代別に、伝統「ルーツんちゅ」、アレンジ「ネオんちゅ」、こども「ネクストんちゅ」―の3部門で競われた。

 宴会の締めとしてなじみのある踊りでの大会に、島民の関心も高く約300人が来場。登場した団体が伝統的な踊りから、演奏を含め新たな工夫や表現を盛り込んだ踊りに注目。演奏に合わせて拍手やハト(指笛)を鳴らし、一緒にイベントを盛り上げる様子も見られた。

 主催者の渡慶彦代表取締役社長は「島の伝統文化を若い世代が継承しながら、これからも積極的に伝統文化を発信してもらえたらうれしい」と開催意義を語った。

 龍郷町の赤徳小・中学校の子どもたちでつくる「島んちゅ会子ども隊」(会員10人)は表情豊かに元気な踊りを披露し、子ども部門で優勝。リーダー役の押川大輝君(中3)は「みんな自然体で楽しく踊れたと思う」と出来栄えに満足気だった。

 各部門の成績は次の通り。

 【伝統部門】①いっちゃりょん会②ディ!踊らんば!③島んちゅ会ん?あなんだろうが!
 【子ども部門】①島んちゅ会子ども隊②大笠利わらぶぇ島唄クラブ③伊津部FC U12
 【アレンジ部門】①大島新体操クラブ②奄美高校郷土芸能部てぃだのくゎ③奄美☆舞創喜