やぐらづくりボラティア募集

やぐらづくりボラティア募集

「ショチョガマ」づくりのボランティアを募集している関係者(左から窪田会長、隈元区長、廣島区長)

 

11日ショチョガマ
2日作業実施「伝統行事体験の一環で」

 9月11日、龍郷町秋名・幾里集落でアラセツ行事「ショチョガマ」が行われるの前に、舞台となるやぐらづくりの作業ボランティアを昨年に続いて募集している。作業日は2日の午前8時から午後5時まで。秋名アラセツ行事保存会の窪田圭喜会長は「伝統行事の体験の一環として趣旨に賛同してもらえたら」と当日の参加を呼び掛けている。

 アラセツ行事は、当日の明け方に行われる「ショチョガマ」、夕方の「平瀬マンカイ」。五穀豊穣の祭事として国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 男衆がやぐらに乗って揺り倒すショチョガマは、部材となる柱など資材の運搬や組作業、固定に労力が伴う。これまで住民総出で設営を行ってきたが、若年層の減少化を受け、昨年から作業ボランティアを募っている。

 両集落関係者によると、前回は奄美大島島内外から27人が参加。作業時間が大幅に短縮できたことに謝意を示す隈元己子・秋名区長は「重要行事の維持に理解を願いたい」。廣島敬久・幾里区長は「人力による昔ながらの手作りに協力してもらえたら」と述べ、特にやぐらの土台づくりをする午前中での参加を求めている。

 当日は集落婦人会による炊き出しもある。

 問い合わせは電話090―5738―1573(隈元区長)、または同090―9578―3847(廣島区長)まで。