天城町肉用牛振興会・園芸部会合同総会の出席者たち＝８月30日、同町防災センター
【徳之島】ＪＡあまみ天城町肉用牛振興会（林栄作会長、４４１戸）と同天城地区園芸部会（中山浩樹会長、４４７戸）の２０１８年度合同総会は30日、同町防災センターであった。それぞれ優秀農家などを表彰し全議案を承認。17年度事業の子牛取り扱い実績は２４６２頭（前年比80頭増）・18億２９９７万４千円（４６１万６千円減）、園芸は主要品目バレイショの価格低迷で全共販額７億99万６千円（２億５１５０万円減）となった。
肉用牛振興会は18年度事業計画の基本に「全国的な子牛頭数不足により県内各市場で高値取引が続く中、農業就業者の高齢化や後継者・担い手不足で飼養頭数が減少して素（もと）牛の増頭が進まないことから、年間３００頭程度の保留導入が必要」。関係機関一体の繁殖基盤強化対策（繁殖雌牛増頭運動）、一層のコスト削減、購買者の要望に応える商品性の高い子牛生産の推進―などを確認。重点実施事項に「自家保留奨励事業（保留・導入）」などを掲げた。
園芸部会の17年度共販実績のうちバレイショは平均単収２・１３４㌔（種子比12・５倍）の大幅増となり共販実績５４６４㌧。選果場への受け入れ集中で委託選果や受け入れ中止、滞荷による品質低下も。市場平均単価が１２０円（前年２２８円）に下落、共販額は６億５４５９万円（約２億７６３万円減）に落ち込んだ。
18年度事業計画では、「バレイショや実エンドウのかごしま農林水産物認証制度を継続、安心安全な野菜産地として部会全体で取り組む」などを基本方針に掲げた。
表彰は次の通り。(敬称略）
【肉用牛振興会】▽功労賞 栄山義博（松原西区）、松岡徳成（浅間）、上岡一夫（同）、平瀬巖（瀬滝）、兼岡栄蔵（西阿木名）▽繁殖成績優秀 大場秀樹（与名間）▽繁殖雌牛増頭者 二木茂成（浅間）▽高額販売 西正信（松原西区）▽平均販売価格 雌の部・豊幸一郎（天城）、去勢の部・基元二郎（同）
【園芸部会】▽バレイショの部 盛田哲仁（前野）、田川順也（同）、野村邦夫（兼久）、向井敏男（同）、重村房子（当部）、正岡一馬（西阿木名）▽実エンドウの部 仁科りか（天城）、里村幸子（平土野）