理科作品展示・科学の祭典

理科作品展示・科学の祭典

猫のぬいぐるみに読み取り器具を使いマイクロチップの登録情報を確認する親子

科学実験通して興味
多数の親子連れ ネコ問題啓発のパネルも

 子どもたちが身近なものを使って科学実験を体験する「青少年のための科学の祭典2018」の2日目が9日、奄美市名瀬の奄美文化センターで開かれた。市内小中学生の夏休み課題で作成された標本や、理科の自由研究を展示する「奄美市理科作品展示会」も同時開催。悪天候にもかかわらず多数の親子連れが来場し、出展作品を見学しいろいろな科学実験を楽しんだ。

 科学の祭典は、小中学校の教職員らでつくる大島地区理科研究協議会が主催し、市教委の後援で実施。子どもたちに科学実験を通して理科に興味を持ってもらおうと10のブースが設置された。

 同センターには、前日と合わせ約300人が来場。科学の祭典では、スライム、万華鏡、プラ板ホビーなどの製作体験ができ、子どもたちは小中学校教諭などから作り方を教わり楽しく工作していた。

 またアマミノクロウサギのはく製展示や、ネコ問題を啓発するパネル展示も。奄美ネコ問題ネットワークのブースでは、飼い猫の適正飼養を呼び掛けて飼い主の義務として登録とマイクロチップの装着などを説明した。実際にマイクロチップリーダーを用いて、登録情報を読み取る体験も実施。他のブースでの実験では空気砲や、竜巻や液状化発生装置、炭酸ガスによるロケット発射なども行われた。

 奄美市理科作品展示会は、市教委が行った作品審査会で審査された小学校256点、中学校67点の計323点を展示。特選や入選なども並んでおり、こどもたちや親子連れが足を止めじっくり見学していた。

 宇検村の名柄小5年の吉澤康太くん(11)は、「ネコ問題のパネルを見学し、空気砲と竜巻や液状化を発生する装置などを体験した。理科が好きで今回初めて参加。これからロケット発射体験やプラ板ホビーなど楽しみたい」と感想を話した。