東ケ丘自治会への市道寸断

東ケ丘自治会につながる市道が土砂で全面通行止めとなった(30日午後5時ごろ)

斜面崩落直前まで清掃作業
名瀬小浜町

 30日午後4時半ごろ、奄美市名瀬小浜町の市道小浜28号線脇の斜面が崩れ、市道を寸断した。これにより高台にある東ヶ丘自治会(松下京子会長、125世帯205人)の一帯が全面通行止めとなった。自治会関係者によるとけが人や住家への被害はなかった。同市は孤立状態の解消に向け、1日以降、復旧作業にあたるが復旧見込みは未定とした。

 伊津部小学校そばの入り口から約200㍍上った位置で斜面が崩れた。台風24号の接近で29日午後から30日午前にかけて、付近では断続的に雨が降り、風も強かった模様。同市は地盤が緩んでいた可能性もあるとみている。なお二次災害を警戒し、崩落現場の直下の住民に対して避難を促す方針だ。

 なお現在車両通行はできないが、同自治会は2年前に市の助成事業で避難道路整備を実施済み。住民移動に支障はないという。

 松下会長によると、台風の風が落ち着いた午後から住民らが清掃作業を行い、午後4時に完了した直後、崩落が起こったという。「もし作業中だったらと思うと怖い」と話した上で、避難道路について「高齢者も多く、災害対策を事前に講じておいてよかった」と安堵した。