台風24号の強風でサンドーム屋根が被害

屋根中央部付近が被害に遭ったサンドーム(上)。被害部分の拡大写真(下)

DeNAキャンプまでに修理へ
名瀬運動公園内

 先月末に襲来した台風24号の強風で、奄美市名瀬運動公園内にある多目的屋内練習場(サンドーム)の屋根中央部付近が被害に遭った。

 奄美市教育委員会によると、9月30日に被害を確認。排煙機能がある屋根部分が飛ばされ、近くの天幕を破り、天幕の中にある鉄骨に引っ掛かった状態で止まっていたという。外側から見ると、天幕に穴が開いている状態などが確認できる。屋根中央部や破れた天幕からの雨漏りも発生した。サンドームは人工芝が張られている。市教委では、人工芝の中央付近にブルーシートを敷き、雨漏りへの対応をしているという。

 市教委は業者に屋根部分の回収を依頼し、9日午前に業者が回収作業していた。業者の話によると、60㌧クレーン車を使い、作業員が乗ったゴンドラを引き上げ、飛ばされた屋根部分を固定した後、下に降ろした。屋根部分は、業者がトラック荷台に乗せて運んで行った。

 毎年、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ「秋季奄美キャンプ」が奄美市名瀬運動公園市民球場を主練習場に実施しており、隣のサンドームも練習場の一つとして利用している。市教委によると、今年は11月2~19日に秋季奄美キャンプを計画。「サンドームでの練習が始まるまでに、被害に遭った屋根部分や天幕などの修理を終了し、キャンプで使用できる状態にしていきたい」(市教委)―としている。

 屋根部分の被害発生によって、10月6日に予定していた「奄美新聞社杯敬老記念ゲートボール大会」は、会場を変更。20日予定の「第30回奄美市名瀬地区福祉スポーツ大会」は中止が決定するなど影響を受けた。