台風通過後の無事確認

台風通過後も無事に開花したリュウキュウスズカケ

リュウキュウスズカケ開花

 絶滅が危惧されている希少植物リュウキュウスズカケが奄美大島で開花している。山地の岩場などで見られる多年草。花序に小さな紅紫色や白色の花を多数つけ、独特の存在感を見せている。

 茎は長いものは1㍍に達する。葉は大きいもので12㌢ほど。花序は4~6㌢で、花は約7㍉。山林の開発などが原因で数が減り、一時は絶滅種に指定されていた。環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類されている。

 龍郷町在住の県自然保護推進員の宇都宮英之さんの案内で、奄美大島北部の林道で撮影した。

 台風通過後の倒木など見られたが、昨年も咲いていた地点で今年も開花を確認。宇都宮さんは、「台風の風雨の影響が心配されたが、無事のようだ。希少な花が観察できるよう行政には保護など考えてもらえれば」と語った。